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リーティアの領地経営  作者: 優義
第1章 Aランク冒険者【炎滅騎士】リーティアの引退
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第2話 リーティア捕まる

執筆投稿って難しいですね。

ダダダダダダッ!!!


 寝静まった夜、宿屋の1室で眠っていると誰が駆け上がってくる音がした。私の意識はすぐに目を覚まし、枕元に仕込んであった短剣を手に取り構える。音は私の部屋の前で止まった。暗殺者か物盗り、或いは...........


コンコンコンッ!!


「リーティアさん!私です!冒険者ギルド受付嬢のマリーです!」


 少しホッとしながら声を掛ける。


「どうしましたか?こんな夜更けに」


「ギルドマスターと領主のディリド公爵がすぐ冒険者ギルドに来るようにと」


 待った、公爵?!そんな大物が夜更けに何のようだ?!!オーガキングの件にしては時間がおかしいし、私個人宛というのも気がかりだ。となるともしや家が関係しているのだろうか。


「分かったすぐに向かうよ」


 すぐに鎧を着込み愛剣を帯刀し、装備を整える。メンバーには公爵とギルドマスターに呼ばれたという旨の置き手紙を残しておく。

宿屋を飛び出して冒険者ギルドに着くとすぐに受付嬢がギルドマスターの部屋へと案内する。とても嫌な予感で重くなる足を必死に動かしながら部屋に入る。

そこにはギルドマスターとディリド公爵らしき老人が座っていた。2人の深刻な顔が嫌な予感が的中したと教えてくれた。


「こんな夜更けに済まない、【炎滅騎士】。こちら我が街の領主であるディリド公爵だ」


「うむ、なるほど流石始祖神がギフトを授けた者、佇まいが違うわい」


「............お初にお目に掛かります、ディリド公爵閣下、私はアレクサンドラ辺境伯爵が3女 リーティア・アレクサンドラと申します。そして単刀直入に真夜中に私を呼んだ用件を伺ってもよろしいでしょうか」


「うむ、分かった。ではまず訂正しておこう、君の身分は現在、元アレクサンドラ辺境伯爵の3女となっている」


 おいおいおいおい、つまりそれは辺境伯爵が剥奪されたってことか?!伯爵ほど地位のある爵位が剥奪される理由に嫌な予感しかしないが聞かなければ今後について方針が纏まらない。


「..........爵位剥奪の理由をお伺いしても?」


「うむ、君の父君である元アレクサンドラ辺境伯爵は脱税や違法奴隷の所持などを行っていた。そしてこともあろうにルマルド王国と通じ、国家転覆を狙ったようだ」


「...........なるほど」


 うわー、聞きたくなかった。マズい、非常にマズい。ポーカーフェイスはまだ機能しているだろうか絶対引き攣り笑いになってる。そしてやってくれたなあの父親。下手したら一族全員処刑になりかねいことを.............え、まさかそういうこと?


「つまり私を呼んだ用件とは」


「あぁ、リーティア・アレクサンドラ!貴殿を拘束する!!!反抗した場合罪が重くなるぞ!!」


 後ろからぞろぞろと黒ずくめの奴らがやって来て首筋にナイフを当てられる。恐らく公爵お抱えの暗部だろう、それも腕利きオブ腕利き。徹底的過ぎて逃げる気が失せてしまった。


「安心してくれ、貴殿は始祖神のギフト持ちでありAランク冒険者【炎滅騎士】としての功績もある。むざむざ死刑にはさせまいよ」


「我々冒険者ギルドも貴女の処刑をしないように嘆願書を出しましょう」


 良かった、この2人は味方らしい。ギフト持ちでつくづく良かったと思える。


【ギフト】とは生まれながらに神からの寵愛を受けた者に送られる祝福のようなもので数万人に1人という確率で生まれるらしい。しかも私の場合、送った神というのが始祖神なのだという。他に始祖神からのギフトを与えられた者は魔王を倒した英雄だとか魔術の詠唱を開発したと言われる大賢者などが挙げられるらしい。つまり大それたヤツが持つギフトらしい。私が有名人なのはこれのせいでもある、てかほぼこれ。


 あとは裁きを下す人間が馬鹿じゃないことを願う。



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