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リーティアの領地経営  作者: 優義
第2章 荒れ果てた故郷
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第11話 準備

作者です。取材旅行をしたい今日この頃でございます

 次の朝、朝食を取ってすぐに執務室にやって来た。

朝食は要望通りのものになっており、スープにパン、サラダという健康的な献立になっていた。

味もとても良い、特に野菜のスープが美味しかった。料理長には感謝だね。


 ちなみに執務室も自室同様にジャックとアメリアが改装してくれたようで落ち着いた内装になっていた。

机に置かれた文具は帝都で買った実用性重視のもの、昨日のうちに運び込んでくれたのだろう。

 椅子に座ってすぐ、ステンがやって来て昨日頼んだ資料を渡してくれた。


「頼まれた資料です」


「ありがとう、あと明日会議を開きたいから家臣団の各部門責任者と各ギルドマスターを召集して」


「家臣の各部門責任者だけでなく各ギルドマスターも、ですか?」


 驚いたような顔で私を見る。


「あぁ、そうだよ。聞こえなかった?あとメルガルンド商会の商会長も呼んで」


「___畏まりました」


 急すぎるのは分かるが時間は有限だ、今からやらないと冬に間に合わない。ここの冬は長い上に厳しいから、下手すると死者が出かねないのだ。


さて、まずは書類仕事だ、問題はどれだけ#減らせる__・__#か、だな。書類を見ながら作業を始めた。これでも前世は日本人で社会人。数字がなんぼのもんじゃ!!!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


コンコンッ!


「領主様、ソフィーです」


「ソフィーか、どうした?」


「料理長から昼食がご用意出来たと」


 あ、もうそんな時間?備えつけられた時計を見てみると時間は12時ジャストを示していた。時間が経つのはあっという間である。

書類を切りの良い所で終わらせて、食堂で昼ご飯を食べる。昼食はサラダに魚料理だ、これも美味しい。


 昼食を終え執務室に戻ったところで、再び書類仕事を始める。数時間後、ステンがやって来た。


「領主様、各部門責任者と各ギルドマスターの召集の手紙を出しました。全員会議に応じるとのことです」


 良かった、これで拒否されたら領主権限で強制召集するハメになった。


「そうか、快く応じてくれたのは何より。じゃあ次はこの書類の複写を人数分宜しく」


「分かりました」


 書類を何枚か渡されたステンは退出する。やるべき仕事はあと少しだが腕が疲れた、パソコンをポチポチするだけで書類が何枚も出てくるコピー機が恋しい。


「さて、明日が第1の勝負だ」


 領主としての初仕事、そして領民の未来が左右する大事な会議だ、失敗は許されない。ボソッとした呟きを聞いたジャックが話しかける。


「あのお転婆で破天荒だった貴女様がここまで成長なされるとは..........」


 ジャックその台詞、おじいちゃんだよ。

その後、ステンから提出された複写された書類は完璧だった。うちの人材優秀だなぁ。なのになんで此処荒れるんだろ。

夕食は昨日と打って変わってコース料理になっていた、これが料理長の得意分野らしい。


「なかなか美味しかったよ」


「お褒めに預かり光栄です」


 料理長楽しそうだな。良かった、良かった。

 夕食後は少しのんびりしてから、お風呂に入った。風呂上がりは美容ケアで侍女たちに化粧水やらクリームを塗られていた。

思ったけど美容ケアって必要かな?老け防止ならギフトで間に合ってるんだが。


「明日は家臣だけでなく、各ギルドマスターも来るからドレスはやめろ」


「畏まりました。それでは準備させていただきます」


「ありがとう。じゃあお休み」


「はい、お休みなさいませ。領主様」


 侍女を帰して、すぐに自室のベッドに倒れ込みながら寝た。うーん、ふかふか。地面や安物ベッドとは大違いだ。


さて、明日は領主としての第1陣、絶対成功してみせる。

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