ステータス確認その2
自信満々に藤森が台座に手をかざすと、再び周りがざわついた。
ロール 聖拳闘士
「まだ驚くのは早いぜ!ステータスオープン!」
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名前 藤森悟
年齢 17歳
ロール 聖拳闘士
レベル 1
経験値 0
体力 90
攻撃力 96(+100)
魔力 12
耐久力 43
素早さ 89(+100)
運 14
スキル
体術Lv.10 聖拳術Lv.1
EXスキル
なし
スキルポイント
0P
加護
聖教神の加護
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「どうだ俊!俺の方が強いだろ!」
「マジかー。ステータス負けてんじゃん俺。めっちゃ悔しいわー。」
「悟様も俊様もとても高いステータスを持っていらっしゃいますね!普通レベル1のときは良くても20くらいしかないものです!レベルが上がればもっと強くなりますよ!」
おいおいおい、普通の人が良くて20ってよ、俺魔力と運以外一般人レベルかよ!でもその代わりなのか?加護が2つもついてる理由は。それに俺だけスキルポイントが100Pあるし、EXスキルももう出てるし。
他の奴らはどうなんだ?
「じゃあ、俺はかなり強いのか?」
宮嶋が首をかしげながら台座に手をかざす。
ロール 勇者
「おおおおお!出た!勇者だ!何百年ぶりだ?これはすごいぞ!」
今までざわつく程度だった周りの兵士達が一斉に興奮しだした。
「ステータスオープン」
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名前 宮嶋賢也
年齢 17歳
ロール 勇者
レベル 1
経験値 0
体力 125
攻撃力 103(+100)
魔力 91(+100)
耐久力 100(+100)
素早さ 96(+100)
運 48
スキル
剣術Lv.10 聖剣術Lv.6 勇者魔法Lv.1
EXスキル
聖剣召喚
スキルポイント
0P
加護
聖教神の加護
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…………は?……いやいやおかしくないか?レベル1からステータスが100超えてるってどういうことだよ!それこいつだけ加護の補正多いじゃん。合計は俺の方が高いけどよ。
「す、すげぇぞ!賢也!お前チートだな!」
「あぁ、一瞬で俺抜かされちまったよ。まあでも、賢也なら納得だな!」
佐藤も藤森も興奮さながら話す。
さっきまでざわついていたはずの周りは静まりかえっていた。周りの人たちの静寂を破ったのは王女だった。片膝をついて宮嶋の両手を握って、王女は話し始めた。
「まさか、伝説とも言われた勇者様が現れるとは…。過去にいた勇者様は1人で魔王を倒したと言われていましたが、レベル1でここまでのステータスがあるのであればその話も真実なのかもしれません。賢也様、どうか私達の国を救ってください。」
困惑しているのか宮嶋は暫くとまり、佐藤たちの方を見た。
「えっと…これはどうすれば?俺は1人でなんか魔王を倒せないぞ。あいつらがいないと多分ダメだ。それに、そんなデカい期待をされても応えられるかわからないぞ。それでもいいなら俺はやるが、」
どうやら召喚された人たちでパーティを組んで魔王と戦うのは確定らしい。俺はそんなに集団行動は得意じゃないんだけどな。
王女の長い話が終わり、次の番になったようだ。