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私は神獣ではないです3

 そのログハウスの手前で何人かの手練れそうな教団員たちとぶつかったんだけど、全員が猫パンチ一撃で沈んでいく光景に教団員たちは次第にログハウスを放棄して逃げ始めた

「待て! どこへ行く! わしを守らんかあ!」

 教団の長は見苦しいほど取り乱している。その横に見覚えのある顔があった

 あれは確かガララドとか呼ばれていた男。私が幻惑で二度と立ち直れない恐怖に沈み込ませたはずの男だった

 今は恐怖におののくことなくこちらを憎々し気に睨みつけている

「あいつですゼオン様! あいつは悪魔です! 今ここで殺しておく必要があります!」

「ほお、お前が言っていたニャフテスの偽物か」

「はい! ここは私にお任せを! こいつに見せられた幻惑のせいでしばらく療養を要しましたがもう大丈夫です。ゼオン様から頂いた宝具のおかげでもはや幻惑は私には効きません。私の力を持ってこいつを殺して見せます」

「うむ、わしは逃げる故後は任せた」

「はい!」

 ああやっぱり逃げるんだ。でも逃がさない。走ろうとするゼオンとかいう男の足を大地から生えた植物によって拘束した

 これぞ私の新しい力、“植物生成”なのだ!

 これは地面から自分の思った通りの植物を生成できる力

「ぬお! 何だこれは!」

「ゼ、ゼオンさぶげぇ」

 ガララドを殴って眠らせ、その後はゼオンだ

「や、やめろ! 来るな! 来るなぁあああ!」

 ゼオンを殴って眠らせ、私はニャトラ教団を壊滅へと追い込んだのだった


 ところ変わってミナモちゃんの膝の上、あの後街に戻った私はギルドの人を引っ張って例のニャトラ教団本拠地に連れて行った

 そこで的確な調査が行われ、様々な悪事が露見したニャトラ教団は団長含めそのほとんどが御用となった

 ちなみに逃げた人たちは私の植物生成によって追跡され、森の中で植物に恥ずかしい感じでがんじがらめにされているところを発見されました

 あと騙されてこの教団に入信した人達もいるから、その辺りはギルドが調査して的確な判断をしてくれるみたい

 何にせよミナモちゃんや街の人達を脅かすような脅威がまた一つ消えたことに今は安堵しているかな

 ただ一つ気がかりが残った

 ガララドの姿がどこにもないのよね。もしあの催眠が直ぐに解けたとしても逃げ出した奴は植物が捕らえてくれてるはずなのに、森に捜索隊を出しても見当たらなかった

 一体奴はどこに行ったのかな? もう悪さはしないといいんだけど

 ゼオンに聞いても寝ていたから知らぬの一点張りだし。まあ本当に寝てたから多分知らないんだろうね

 まあとにかくニャトラ教団はこれで壊滅したんだからよしとしよう


 それから数週間が経った

 私達は相変わらずお花や薬草を売って生活しているけど、私宛にたくさんの貢ぎ物が来るようになった

 そりゃあれだけの成果をあげればニャフテスに勘違いされそうだけど、私はあくまで普通の猫として暮らしたいわけで、崇めるのはホントにやめてほしい

 もらった貢ぎ物も多すぎるから孤児院に寄付したりしてるからいいんだけどね

 これはミナモちゃんが決めたことで、孤児院には両親を亡くした子供達がたくさんいる。自分はまだお母さんがいるだけ恵まれているんだとかで寄付に踏み切ったのよね

 ああ、何ていい子なんだろう。この子のペットになれてよかった

 そんなことを思いながら平和な日々が続いていたある日、街の外で大量の魔獣が逃げているのが見えたって報告があったらしい

 この話はギルドの冒険者が話しているのを聞いたんだけど、その魔獣たちは普段森の中から出てくることはない

 それが街近くで目撃されたってことは森の中に何か絶対的な捕食者が生まれて、それから逃げ出したんじゃないかって話みたい

 何せ逃げていた魔獣の中にはその森の頂点がいたらしいからね

 しかももし森の魔獣を食い尽くせば次は比較的近いこの街が狙われる可能性が高いとのこと

 これはまた私の出番なのかもしれない


 早速翌日にやることを全て済ませてから森に向かってみたよ

 いつもは鳥の声とかで騒がしい森が今は不気味なほどの静寂に包まれてる

 これは明らかに様子がおかしいね

 ちなみにこの森、いつも薬草を摘んでいる薬草群生地のすぐ近くで、何回か入って獲物を取って来たこともあるんだよね

 その森から一切の獣の声が聞こえないの

 すぐに中に入って調査を始めた。とは言っても見て回るだけなんだけどね

 それですぐに気づいた

 そこかしこに食べられるでもなくたくさんの死体が転がっている。これは酷い、全てが何かでねじ切られるように縊り殺されているわ

 可哀そうに小動物までもその被害に…

 死体は転々とどこかへ向かうかのように転がっているのでそれを追いかけて問題の何者かを探した

 とんでもない数の死体ね。この何者かを放っておいたら絶対にもっと被害が増える

 私は急いで森の中を探し回り、そしてとうとうその正体を知った

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