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脅威10

 コロコロと転がる皇帝の首を見て兵たちは驚いた

「な、こんな子猫に、陛下が・・・」

「退却! 退却だ! 皇帝陛下が討ち取られた!」

「クソ!この子猫だけでも殺しておかねば!」

「囲め! 囲んで殺せ!」

 皇帝の近衛兵に一気に取り囲まれた

 おかしい、二日は動けないはずなのに

「さすがダンタリオン様の作り出した秘薬だ。もう体が動くようになった」

 あるほど、逃げた三人のうちの一人が作った秘薬とやらで回復したのか

 でもだからといって彼らが私に勝てるとは限らない

 取り囲んでいた兵たちを逆に私が召喚した猫たちプラス、こっちに来てくれたクリーミアさん率いる冒険者軍団で囲む

 皇帝を討たれて敗走ムードとなった兵士たちは冒険者たちの敵ではなくなったらしく、あっという間に突破したみたいね

「助けに来たよミーニャ!」

「んにゃ! ありがとうにゃ!」

 私を囲んでいた兵たちは冒険者たちに気おされてたじろぎ始める

 そんな隙を見逃す私じゃない

 近衛兵たちを一気に切り裂くと囲いを突破 

 帝国兵も散り散りに逃げ始めてたからそれ以上追ってこない

 私はクリーミアさんに保護されてそのまま戦場から撤退した

 勝利宣言は既になされているらしくてこちらが帝国の旗を奪って掲げてる

「よくやったわねミーニャちゃん。お疲れ様!」

「んにゃぁ、とっても疲れたにゃ」


 無事王都に戻れたけど、帝国の脅威がまだ去ったわけじゃない

 皇帝には数人の子供がいて、恐らく彼らの内の誰かが帝位を継ぐことになるだろう

 そうなると落ち着いたらまたせめて来るのかもしれない

 そうなる前に周辺国といつでも連携を取れるようにしておかないと

 とにかく今は疲れ果てた

 私が召喚を解除したとたん猫たちは皆帰って行った

 召喚をずっとしていたせいか今までで一番疲れが激しい

 クリーミアさんの大きな胸に抱かれてる間はすごく気持ちよくて、スヤスヤと眠りにつけた

「ありがとうクリーミア、ミーニャ。おかげでこの国は救われたよ」

「いえ、私なんてそんなに役に立てませんでしたよ。ミーニャが頑張ってくれたのです」

「みんなが手伝ってくれたからできたことだにゃ。みんなに感謝にゃ」

 皇帝を討ったことで私は王様から表彰されることになった

 それに加えて爵位までもらえるようになるとか

 まぁ私じゃなくて家長であるお母さんが受ける感じだけどね

 あの戦いではお母さんもすごく活躍してた

 なにせハイヒューマンである彼女の回復魔法は千切れ飛んだ手足まで元に戻す

 しかも魔力の量も膨大なためたくさんの人達が助かった

 どうやら自分をハイヒューマンだと理解してから力が上がってるみたい

「これで君たちは伯爵家だ。それほどに今回の勝利は大きいものだった。王もとても喜んでいるよ」

 王様、今回の戦いでちらっとだけ見たけど、かなりキリッとしたイケてるおじさんだった。兵たちの指揮を取ってる姿なんてかなり様になってたしね

 私達は平民だったからおいそれと会えなかったけど、伯爵になったってことはこれからちょくちょく会うのかも

 それとランクが上がった。一気にBランクにまで駆け上がったんだよね

 脅威がまだ去ってはないのは気になるし、あの魔人たちもきっとまた何か仕掛けて来る

 警戒は怠らないようにしないと


 帝国、帝都アドン

 そこに報告がなされた

 帝国の敗退。そして皇帝の逝去

 急なことに混乱が生じるかと思われたが、意外にもすぐに第一皇女が帝位を継いだことで混乱は治まった

「なるほどな、父上は野心に溢れすぎていて何の警戒もせずに仕掛けたからな。あれは本当に痴れ者だった。だが余はそうはならん。十分に準備をして攻め落とす」

 笑う女帝の名はエラス

 前皇帝よりもしたたかで切れ者、そして残虐な性格の少女だった

「フフ、この猫は余を楽しませてくれるだろうか? さぁ魔人ども。動き出せ。世界を我が手中に収めるために」

 エラスはその冷酷で美しい笑みで帝民を魅了する

 彼女もまた力ある魔人だった

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