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学園生活21

 牧場での朝食はパンにバターと蜂蜜、それからしぼりたて猫ミルクだ

 私は猫だから蜂蜜みたいな濃い味のものは健康的に駄目だけど、パンくらいなら大丈夫

 このパンは街で買ったものらしくて、砂糖の入ってない純粋に小麦粉だけを使ったもの

 だから私も食べれるんだよね。しかもミルクとよく合うんだこれが

 私の分はお皿にミルクを注いで、それに浸してくれてる

 ほんのり甘くてとってもおいしいです

 全員が食べ終わったところで今日は牧場体験をすることになっている

 まずは早朝のエサやりだ

 あ、クロンさんは希少種の猫魔物をテイムしたことを報告に朝早く王都に行っちゃった

「エサはね、サイロというあそこに見える大きな塔に入ってるの」

「サイロ?」

「ええ、異世界の方が昔伝えたものでね。干し草を固めてそこに保管してあるのよ。牛猫はその牧草を食べて育つの。他の猫魔物は特製フードを食べてるけどね」

 アニャさんが説明してくれたからどの猫魔物にどのエサをやればいいのかよく分かる

 普段は牧猫猫?を使って放逐されてる猫魔物を集めてるけど、今日は私が集まれって言っただけですぐに集まった

 どうやら私は従属した猫なら全てに命令を下せるみたいなんだよね

 まぁついてこさせることはできるけどできない。大所帯になっちゃうだろうし 


 次は乳しぼり体験

 牛猫たちを牛舎に私が誘導して、乳しぼり用のミルク缶?を用意。そこからアニャさんによるお手本が始まった

「搾り方は普通の牛ちゃんとおなじね。こうして指で順番に握って行って、ほらこうするとピャーってでてくるでしょ?」

「うわぁ、これがミルクなんだ」

「そう。まぁこのあと低温で殺菌するんだけどね。そのまま飲んじゃうとお腹壊すこともあるからね」

「にゃるほど、ちょっと飲んでみてもいいかにゃ?」

「え?直接飲むの?」

「んにゃ、あたしこうやってミルクを飲むのが夢だったんにゃ」

「お、面白い夢を持ってるのねこの子」

 許しも出たので早速口付けて吸ってみた

 何これ!すごく濃厚で甘い! めちゃくちゃうまい!

「ミ、ミーニャ必死で飲んでるね」

「んにゃ! ヤバいくらいにうまいのにゃ!」

「ほんと?私も飲みたい」

「人間はやめた方がいいわ。これでお腹を壊すと三日は動けなくなるわよ」

「そ、そうなんだ」

「んにゃ、あたし毒とか無効だから問題にゃいけど、ミニャモちゃんは危にゃいと思うにゃ」

「そっか残念」

 ミルク搾り体験が終わるとそれを低温殺菌するために別の場所に移動

 結構重たいミルク缶だったけど、ブル猫という力強い猫魔物のおかげで楽々運べた

 到着したらミルク缶をその施設の巨大鍋に投入

 それもゴリ猫というマッチョで二足歩行の猫魔物たちが手伝ってくれた

 ここの猫魔物、多種多様でおもしろいし可愛い

「ふぅ、エリーちゃんこれ毎日してるの?」

「うん、もう慣れたよ。最初は大変だったけどね」

 アニャちゃんとエリーちゃんが楽し気に話しながら作業をする中、横でトゥーラ君は黙々と作業をしてる

 彼、体力も結構あるようで、ミルク缶も軽く持ち上げてた

「あ、トゥーラずるい、強化魔法私にもかけてよ」

「姉さんは自分でかけれるでしょ? ミナモちゃん、僕が強化魔法をかけるね」

「ありがとうトゥーラ君」

 ニコリと微笑むミナモちゃんの笑顔にやられたのか、トゥーラ君は顔を真っ赤にして思考停止したみたいだ

 フフ、私のミナモちゃんは可愛いだろう。学園でも大人気だからね

 鍋で煮て、低温殺菌をしたらミルクの出来上がりだ

 それらをマジックアイテムの一種である装置で瓶に詰めていって、それを木箱に詰めたら荷車に詰め込んだ

「今からこれを街に配りに行くよ。ミルク配達ってやつね」

 アニャさんはウィンクして荷車を引く猫魔物に飛び乗った

 今日は可愛い売り子としてミナモちゃんがいるからね。配達以外で売る分は全部売れるに違いない


 数時間後、すっかり売り切れた荷車に子供達と私で乗って、アニャさんとお母さんは猫魔物に乗って牧場に戻った

「ミナモちゃんのおかげで完売したわ。さすが冒険者の間でファンクラブまであったシラナミの娘ね」

「ちょっとアニャ、それは話さないでって」

「あ、ごめん、つい」

 初耳だけど誰も驚かない

 今でも冒険者に戻れば確実にファンクラブはできるであろう美貌の持ち主だからね

 ミナモちゃんも絶対将来そうなる。断言する

「手伝ってくれてありがとうね。おかげで早く終わったわ」

「こっちこそいい経験ができたわ」

 お母さんも満足そう。とりあえずお昼を食べて、夕方にまたエサをやったら今日の仕事は終わりみたい

 私は特に役に立ってないけど、楽しかったなぁ

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