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学園生活19

 次の日は早朝からアニャさんに会いに行くことになってる

 そしてそこは私達が観光しようとしている場所と同じ場所だった

 そう、アニャさんは猫魔物牧場の経営者だったのだ

 お母さんと組んでいた時のアニャさんは魔物使いだったらしくて、その時大好きな猫魔物をたくさん従属させたらしい

 従属とは言っても懐いてくれないとできないらしいから、ここの魔物は全てアニャさんにべったりと甘えて来るらしい

 何それ可愛いんですが

 しかも猫魔物なんでしょ? 私得以外何物でもないじゃないですか

「アニャは猫獣人でね。自身も無類の猫好きで、モフモフが足りないと自分の尻尾でモフモフ成分を補充してたくらいなの」

 道中そんなことを話してくれたお母さん

 アニャさんともう一人の仲間のクロンさんは始終イチャイチャしていたんだとか

 まぁお母さんと、亡くなったミナモちゃんのお父さんもイチャイチャしてたらしいから、はたから見たらバカップル二組に見えたはずだってお母さんは言う

 でもそのおかげでミナモちゃんが生まれて、私もミナモちゃんと出会えたんだもん

 一概に悪いとは言えないね

「ほら着いたわ。ここがアニャの猫魔物牧場よ」

「広い、にゃ・・・」

 そこは驚くほど広大な牧場で、この街の一部だけど多分街より広い

 そして牛のように大きな猫魔物がこっちを見て走ってくるのが見えた

 それも一体や二体じゃない。数十体が一斉になんだよ

 その上に猫獣人の女性が乗っているのが見えた

「シラナミ~! 久しぶり~!」

 シラナミはお母さんの名前だ。いつもお母さんって呼んでるからつい最近知ったよ

「アニャ、久しぶりね」

「まぁちょっと前に治療院で会ったからそこまでじゃないけどね」

 実はアニャさんはお母さんが病気になってからもちょくちょくお見舞いに来てくれてたらしい

 私は初対面だけどね

「あら、その子ってもしかして」

「ええ、私の娘のミナモと、ミーニャよ」

「まぁなんてかわいいの! うちの子と仲良くなってくれるかしら?」

 アニャさんはミナモちゃんを抱っこして抱きしめてる

 そして私に気づくと目がきらりと輝いた

 これは、狩る者の目だ!

 私はあっという間に捕まるとお腹をズオッと吸われた。俗に言う猫吸いというやつだ

「あっはぁ、かわい、んほおおお、ふが、ふぐぅうう、ぷはぁ、ズオオオオ、クンカクンカ」

「あの、そろそろ放して欲しいにゃ」

「え!?話せるの!? ますますカワイイじゃない!!!」

 ギュッとされるけど苦しくない。この人猫の扱いに長けてる

 なんて心地いい抱かれ心地なんだろう

 そのままあまりの気持ちよさに眠ってしまいそうだったよ

「ミナモちゃんにミーニャちゃんだったわね。もうじきうちの子が来るから相手してもらえるかな?」

「はい!」

 アニャさんの娘さんはミナモちゃんより一個下の女の子と男の子の双子らしくて、猫獣人と人間のハーフらしい

 ハーフだからそれぞれの特徴を引き継いでるみたいで、元来魔法があまり得意じゃない獣人族だけど、人間の魔力を受け継いでるから娘さんの方は魔法が得意みたい

 で、息子さんの方は猫獣人の特徴を濃く受け継いでるみたいで、身体能力が異常に高いらしい

 見た目はどちらも猫獣人っぽいんだけど、目の色が二人とも左右で違っていて、娘さんは右目が赤で左目が青、息子さんはその逆

 そんなことをアニャさんは二人が来るまで話し続けていた

「ママーーー!」

「来たよママ」

「エリー、トゥーラ、この人がママの親友のシラナミちゃ、じゃなくてシラナミさんよ。ごあいさつして」

「「はぁ~い」」

 おおいいお返事

「私が娘のエリーだよ。特技は剣術でちょっと魔法が使えるかな? 将来の夢は冒険者!」

「僕が息子のトゥーラです。特技はナイフ術で、将来はエリーとパーティを組みたいかな」

 なんて微笑ましい子達

 お姉さんが抱っこしてあげようって思ったけど私この子らよりはるかに小さいんだった

「ちゃんと挨拶出来て偉いわねぇ。ほらミナモ、ミーニャ、あなた達も挨拶して」

「わ、私はミナモです。特技は回復魔法と攻撃魔法全般です。よ、よろしくね」

「んにゃ、あたしはミーニャだにゃ。ただの猫だにゃ」

「いやいやいやただの猫は喋んないでしょ」

「猫だにゃ。それ以外の何者でもにゃいにゃ」

 それにしてもこの双子ちゃんたち性格が真逆だ

 好奇心旺盛でチョロチョロ動き回るエリーちゃんと、おとなしくてちょっと人見知りなトゥーラ君

 ああ、なんてかわいいんだ

 それに猫耳、たまりませんわ

「まあ取りあえず家に案内するから、この子たちに乗って」

 アニャさんはさっき乗ってきた猫魔物たちを指さす

 私達も乗れるくらい人懐っこいらしい

 それに毛がふわっふわなのよこの子達

 で、当然のように私に敬服してくれる。おかげでまた配下の猫が増えちゃった

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