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学園生活2

 授業が始まる初日、一応寮もあるこの学園だけど、私達は新しく王都でもらった家に住めることになっていた

 この家はもちろん公爵にもらったもので、古い家だけど手入れがちゃんとされててすぐに住める環境だったよ

 今はまだ私とミナモちゃんの一匹と一人暮らしだけど、お母さんの治療が終われば一緒に暮らせるようになるんだ

 ミナモちゃんはその時を楽しみに家の飾りつけを始めたよ

「さて、学園に行こうミーニャ。初日から遅れちゃだめだもんね」

「うにゅ! 急ぐにゃ」

 もう時間も差し迫っていたので私達は家を出て走った

 

 学園につくとすでにたくさんの生徒が登校し始めてて賑わっているようだねえ

 私達も慌てて校門から中に入って自分たちの教室、魔術科の一年生の教室を目指した

 入学式の時に教室の場所は教えてもらってるから多分迷わないはず

 ちなみにシュシュアちゃんは学術科というお勉強専門の学科に入ってるのよね

 しかもあちらはもう少し早い時間帯から始まるみたい

 ともかく私達も今日から学生であるわけで、しかもここに通うほとんどの学生は貴族様のご息子ご息女である

 いくら公爵が身元を保証してくれていたとしても、そこはきっと絡まれるに違いない

 もしミナモちゃんに危害を加えて来ると言うならば、私の爪が黙ってないよ

 もちろん大爪でザクッて訳にも行かないからちゃんと猫らしく引っ掻くだけだけどね

 魔物討伐用の攻撃なんてしたら普通の人間程度なら一撃で粉々になっちゃう

 はぁ・・・。まあ絡んでくる輩はとりあえず鉄拳制裁でよしとしてだ。問題は私かな?

 私なんてまんま見た目猫だからね。子供達にとっては過酷の遊び道具では?

 まあちょっかいを出してくるならこれも鉄拳制裁だ

 とか思ってたんだけど、ここの子供達は私に興味は示すものの同じ学生と分かると普通に友人として接してくれた

 それに平民もミナモちゃんだけじゃなくて数人いるし、貴族の子達も全然分け隔てが無い

 なんとまぁよくできた子達、行き届いた教育なのでしょうね

 まあそうでなけりゃ小さいながらも周辺の大国と渡り合えるような国にはなってないのかも

 ここアデライト王国はこの世界で一番長く続いている国らしい

 当然他の国々からも一目置かれているし、それに国の位置というか土地なんかもこの国を守っている

 

 教室でそれぞれに割り当てられた席について待っていると、担任の先生らしき眼鏡をかけたほんわかした女性が入って来た

「はいはい~、皆さんちゃんと席についてて偉いですね~。今日から学園で様々なことを習ってもらいます~。私は担任のエンディ・マコーレです~。よろしくね~」

 なんておっとりとした人なんだ・・・。なんだか逆に心配になってくるよ

「さてではまず出席を~・・・。あら猫ちゃんじゃないですか~、可愛いですねぇ~」

「あにょ、あたしは生徒なんですにゃ」

「あああ~! そう言えば聞きました~。可愛らしい生徒さんで先生も嬉しいです~」

 ポヤッとしてるなぁ。でもまあ怖い先生よりかはいいか

 その後きちんと出席が取られ、授業が開始された

 ポワポワした先生だけど授業はちゃんとしたもので、しかも滅茶苦茶分かりやすい!

 ペンが持てず字が書けない私は特別に魔法で羊皮紙に字を書くことを許されている。よってテストもばっちり復習ができるのですよ

 まあ真面目に取り組めば私だって人並み以上くらいには?頭はいいし?

 でもさ、思ったより授業が面白いんだよね。数学とか科学とか、そう言ったものじゃなくて、魔法の歴史とか呪文の意味、あとはどんな魔法があるかとかね

 特に最後に習った古代魔法や妖精魔法、精霊魔法ってのはちょっと興味があるかな?

 人間には扱うことができない妖精魔法、精霊の力を借りて行使する精霊魔法、超強力だけど魔力消費の関係上やっぱり人間には扱えない古代魔法

 どれもこれも私の胸に刺さりまくりで是非ともいずれ見てみたいものである

 ちなみに先生は精霊魔法が大得意らしい

 と言うのも彼女は精霊に近い種族のエルフ族で、やっぱり耳が長い

 しかも私の目から視た限り彼女の魔力ってとんでもないんだよね

 やっぱり種族の違いと言うかそういうのってあるんだね

 でも実を言うとミナモちゃんも負けてない

 人間族であるにも関わらずエルフである先生と近しいくらいの魔力量

 こりゃ将来ミナモちゃんはとんでもない大魔法使いになるんじゃなかろうか?

 宮廷魔術師なんて通過点って言っていいくらいかも


 午前の座学が終わってお昼休憩の時間になった

 家から持ってきたサンドイッチを一緒に食べていると男の子が一人こっちに向かってきた

 何やら険しい表情をしてるからもしかしてって身構えたんだけど・・・

「あ、あの、ミナモちゃんだったよね? 僕はエヴァンス。僕も平民なんだ。それでその、と、友達に、なってくれないかな?」

「へ? うん! いいよ!」

 まあなんてかわいい笑顔で対応するんでしょうねこの子は

 ハハハ、エヴァンス君赤くなっちゃったよ。こりゃ天然のキラーですわ

 まあでもいいんじゃないかな? 友達は自分で選ぶものだし、それにこのエヴァンス君、素朴な感じで顔も悪くない

 なかなかのイケメンに成長するんじゃなかろうか

 と言うわけで新しくエヴァンス君が友達に追加されました

 あ、もう午後の魔法の授業の時間だから行かないと

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