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0978 雨上がりの朝
小鳥のささやきが
耳にうるさい
ああもう夜明け
明るくなりかけの
空にはもう
雲が切れている
雨上がりの朝
湿り気を帯びた風が
冷たいというほどには
冷え切っていない
爽やかな風が
優しくほおを撫でる
朝、全てが始まろうとし
朝、一つの夢が終わりを告げる
時計の針が
縦一直線に並び
一時の均衡の後に
崩れ去っていく
ほんの一時、一時の
想い……
止めておきたいけれど
それのかなわない
全てのものよ
34-2.27-5.13
..........
終わりは始まり。始まりは終わり。円環のような理。
夢が終わって、現実が始まる。
そして想いは消え去っていく。




