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0096 恋の盃
彼が彼の伴侶の
真の美しさに気づくのに
まことにささいな
きっかけが必要だった
恋の盃は
誰かについでもらわないと
飲み干すことは
できはしない
それがだれであるのか
それは問題ではない
運命の一言で片が付く
それにしてもこの身は
ついでもらった盃を
飲んでしまっているだろうか
君の美しさに 真の愛に
気づいているのだろうか
当人はけして判らない
自らの愛と運命については
自らの心がどのように
移り変わっていくかは
03-2.1-4.16
盃にそそがれたものとは?




