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0922 心の奥の声
私の心の底から
漏れてくる呟きは
とてもとても小さくて
聞き取れないほど
でも、ほらじっと静かに
私の鼓動に耳を澄ますと
いつしか浮かび上がってくる
ね、あなたにも
聞こえてきたでしょう?
これを語っているのは
私の中の私
そして私の知らない私
それはきっと夢の中の私
私でない遠い私
耳を澄ませて想っていると
それが伝わっていって
私の心の奥へと逆に
沈んで行ってしまう
それは過去という名で
呼ばれている時と人々
それへのはるかな想い
23-11.6-1.11
心の奥からひびく、昔のものへの語りかけ。
ただ、それを語るのは私であって、私でない、と。
そう。これを語ったのも、私であって、今の私ではない。




