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0919 夜風
夏ならもう
空は白んでいたはず
冬の日が昇るのは
とても遅いから
ついこの間まで
鳥が騒がしく鳴き
朝の訪れを
告げていたのに
彼等はどこへ行った?
外の寒い風
ただ闇の中を動き
ただ動き
そして悲しげな声を
そこかしこで上げる
とても悲しげな声
それでいて
耳そばだてずにはいられぬ声
やがて弱々しい日が
東の空に昇るまで
小鳥に代わって風が
まだ消えぬ夜の存在を
告げているのだ
23-11.6-1.7
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これも季節外れ。
ここ最近、他の作家さんの作品で、「もがりぶえ」という言葉を覚えた…




