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0918 私というもの
最も近い存在である
想いというものは
それでいて最も不確か
いつ消えてしまうか
判らないくらい
それが私の立っている
基盤なのだとしたら
私自身という存在も
何とはかなく脆い
留めようと思っても
留めきれやしない
私のこの心の中の
最も信頼すべき友人
そして気を許してはならぬ敵
今の私は今だけの私
明日の私も昨日の私も
みな私の顔の他人
他人の心を持った
それでいて…… とても
'私'自身を定める識別子は
頼りないのだから
23-11.6-1.5
昨日の私は別人。それほどに、自分を自分たらしめているものは
不安定でしかない。
ましてや、これを書いていたはるか昔の自分なんて…




