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0908 愛ゆえの罪 / 生み出す
愛するという事は
とても貴いけれど
報われぬ苦しさを
あがなってもなお
余りあるほどに
そう、そして愛がそれほど
大切なものだとしたら
愛ゆえの罪の重さは
どれほどのものだろう
何かを愛し
何者からか愛され
そしてその愛ゆえに
生じた罪ならば
ああ悲しみと
嘆きとそして
なぜか喜びが
私を支配する
私の心はただ
私だけのもの
私自身の愛もやはり
私だけのものなのだけど
23-11.6-12.19
※※※※
何を求めて、そして
何を支えにして
生きていったらいいの?
否定をするのは簡単
想いを打ち砕くのも
とてもたやすいこと
でも、ああ、何かを
作り出すという事は
なんて悲しくて辛い
そして生み出されたものも
認められるとは限らず
涙だけがただ
与えられるだけ
それでもなぜ人は
生み出そうとするの
時さえも、未来さえも
けして手の届かぬ
運命さえも
23-11.6-12.20
愛さなければ、生じなかった罪
そう言ったものは確かにあるのだけれど。
生み出すもの。想定しているのは、未来とかそのようなグランドデザインか。
生み出そうとする。変えたり捻じ曲げたりするのではなく、0から。




