表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
906/1484

0906 冬の風 / 冬の朝

春風の声は

荒々しいまでの喜び

夏の風の声は

抗いがたい力強さ

そして秋の風の声は

寂しさと哀しさ


今窓を震わせ

唸り声をあげている

冬の風にあるのは

氷ついてしまうような

冷たさだけ


夜の闇の中で

共に舞いおどる雨粒

そして白い天上の使いも

その咆哮の内では

沈黙しているだけ


葉の落ちた木々の

こずえを鳴らし

ただあたりに

痛々しいまでの

冷たさをまき散らす


23-11.6-12.16


※※※※


空が白い

一面の雲

降り出すでなく

晴れ上がるでなく

ただ雲だけが

広がっている

そよ吹く風と

過ぎていく時と

はかないものと


降り出した雨は

空を黒く染めて

白から灰色に

それから黒く染めて

ああそれは

ただ悲しみの色

冬の色

そして風の色


太陽が見えない

光と影と

ああ、冬の朝


23-11.6-12.17

そして、冬の風と冬の雨

表現は寒々しいけれど、外はすっかり春。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ