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0904 一日の終わり
早すぎる日が
落ちるのを眺めてると
風がささやきかけてくる
私の耳の中に、そっと
ガサコソガサコソ
地面に落ちた枯葉が
回りながら音を立てる
西の地平は赤に染まり
そして深く濃い青
夜の色へと変化していく色
已に暗い東の地平からは
まだ影の薄い月が
ほんの少し顔をのぞかせ
星がいくつか
名乗りを上げ始める
街には少しずつ
灯りがともり始め
ああ、今日という日は
もう半分地面の下
後ほんの少しで
大地の下へ、記憶の底へ
消え去ってしまう
23-11.6-12.10
太陽と共に、時間は大地の下に沈んで行ってしまう。




