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899/1484

0899 判ってはもらえない

私にだって自分が

何なのかは

判らないのだから

ましてやあなたに私が

私の心の奥底に

隠してきたもの

そして置いてきたもの

それらをみな含めて

私という人間を

知る事はけっして

できないのだから


それは遠い遠い想い

だけれどとても近く

そして悲しい想い

風の吹く音は激しく

やがて雨粒も

落ちてくるだろう

けれど私の心は

けして潤う事は

ありはしないから


ああ、こんなにそばの

あなたがとても

遠く思えてくる


23-11.6-12.5

......

「私」はよく「あなた」の心が判らないというけれど。

「あなた」である「私」も自分の事を本当には理解していない。

人を理解するなんて、できる事ではないのだと。

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