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0889 冬の雨 / 一時の
冬の雨は
秋の雨ほどの
寂しさを持たず
ただ冷たい
冷たく私の心に
降りかかってくる
けれどその冷たさは
雪の偽りの
暖かさと違い
とてもはっきりした
自己主張
ああ、やはりそれは
とても悲しく
そしてとても
はかない
どれほど尽くしても
自らの力をけして
越える事はできず
それを運命と呼ぶなら
それもまたよかろう
雨はずっと
降り続いている
23-11.6-11.10
※※※※
一時の苦しみなど
けして恐れは
しないのに
ああ、一時の喜びには
人間はなぜ
かくも弱いもの?
明日が、そして
明後日が
目の前にすぐ
見えていたなら
時間の軸をこの手に
握る事が
できたならば
一時の喜び、そして
永遠に続く後悔
いつまでも、いつまでも
けして消えやしない
その想いだけは
23-11.6-11.22
春の雨は… と言いたい。昨日とか、ちょっと大荒れだった。
改行の入れ方は、今の解釈なんだけれど、最近は最後に2行、で区切るのが多い気がする。
後悔に繋がらない喜びを得られればいいんだけれど。なかなか。




