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0885 夜空
空を見上げるのも
随分久しぶり
夜空に輝く
あの星ですら
この前見たのは
いつだったっけ
時のあまりに
速い流れは
いつしか私の
面を下に向かせ
大きく広がる夢を
小さくさせて
しまったのだ
細い月が
地平近くにかかる
こぼれ落ちたものと
失われたものを
全てその身で
拾い集めようと
するかのように
……星が流れた
尾を引いて、そして
いつしか消えていった
23-11.6-23-11.6-11.9
.......................
夜空を人が忘れていったのは、夜の闇が失われて行ってしまったからかもしれません。




