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0881 運命
人の進むべき道を
来たるべき未来を
なぜ自ら選べないのか
望むと望まざるとに
かかわらず
時の流れを押し付けるのは
それを運命と呼ぼうか
かくも大きな力が
なぜかくも小さな
人の生命を支配するのか
それが風化して
また無へと戻るまで
黙って見ていようとは
しないのだろうか
運命、運命、得体のしれぬ
その大きな力の名を呼び
人々はその絶望的な
生命を自ら慰める
運命、運命、逆らうふりを
しながらもお前と時とに
身を委ねる
03-2.1-2.19
世界線を決める選択肢は、常に自分の手で選べるものでは無い。
そして、それを運命というなら。




