あなたへ…… 遠き過去の想いの墓標

0088 想いは熱く / 運命

あなたへの想い

やけつくこの胸

燃え上がる我が身

だきしめたなら

あなたまでをも

焼き焦がしそうな

想いは猛(たけ)し

手は届かざる

はるかに遠く

夢もまた遠く

熱き想いより

流れる涙は

なぜかくも冷たく

澄んですきとおって

すきとおっていく

冷たい涙が

この口を閉ざし

いうべき一言を

心の内に押しとどめ

胸はなお一層

熱く燃えさかる

25-4.22-5.12

※※※※

時が流れる

時だけが流れる

はてしなく

とめどなく

大河の様に

あたりのものを

自らの内にまきこみ

膨れ上がっていく

大河の様に

その前に人はいて

なすすべを知らない

抗うこともできず

ただ運命(さだめ)に従うだけ

それでもいいのだと

言いきれたならば

ああ愛しい人よ

運命というものは

なぜかくも人を

苦しめるのだろう

ああ愛しい人よ

贖いようのない愛

逃れえぬ苦しみ

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