表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
867/1484

0867 目を覚ますと

あれはただの夢

ほんの少し紫がかった

ただの夢


だって目を覚ましてしまったら

本当の私に気付いてしまったら

私の手の中には

何も残ってやしない

何一つ残ってやしない


ほんのついさっきまで

あんなにしっかり抱きしめていた

あれほど身近に感じていた

あなたの心が

今はこんなにも遠い

そして私自身でさえ


私には理解できやしない

およそ不条理なはずの

夢の世界より今の方が

乱れて見えるのはなぜ?


あの時愛していたものが

今はもうなんともない

夢見ている間は

あんなに熱中していたのに


一つのものを愛し続ける

できない事なのかしら

今愛しているものも

私がもう一度(・・・・)目を覚ますと

愛せなくなってしまう


そうやって目を覚まし続けると

一体私は何を

愛する事ができるのかしら

私自身は一体どこに

行ってしまうのかしら


本当の私って一体

何なのかしら


15-4.19-5.6



夢のネスト。

玉ねぎを剥くように、夢を一つ一つはがして行って。

そして最後に何が残る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ