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0861 流れ星
見上げた君の瞳
潤んで見えた
街の灯りがうつって
小さな星空の様に
黒い黒い君の瞳
果てしなく深い
とても僕には判らない
君の不思議な心
唇がかすかに動いて
君は言葉にならない
言葉を言った
泣き声のような
そして笑い声のような
そんな声を立てた
ついに君の目から
涙があふれ出し
ほおをつたって流れ落ちた
流れ星の様に
それは煌めいていた
僕は願い事を
僕の心を口にすることを
忘れていた
そして僕の一番大切なものを
失ってしまったのだ
33-11.16-1.19
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1s/君/あなた/
年末も元旦もすっとばして、これでおしまい。
口に出さぬ願いは、叶えられることもなく。




