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0841 言葉
想いを綴るのに
言葉はなんと頼りない
この心の中にある
一体どれほどのものが
私の言葉で示せるの?
愛、愛ゆえの喜び
愛ゆえの怒り、愛ゆえの哀しみ
一つの想いでさえ
こんなに多くの感情を生む
ああ、私の口は手は
何と儚く弱々しい
手繰りだす言葉も
手で書く文字もみな
私の胸の苦しみを
表しえないがゆえの苦しみを
増すばかりなのだから
言葉は想いを生み
想いは言葉を生み
だけれど想いが
溢れる事はあっても
言葉が溢れる事は
けしてないのだから
33-11.16-11.23
想いに言葉は追いつかない。
溢れるほどに言葉を産める人がいるなら、なんとそれはうらやましい事。




