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0828 バランス / 冬の訪れ
失われし夢と
得難き想いと
そして力の場は
どちらに働く
ああ悲しみは
我が身を満たすものは
その強さゆえに
我は力を得
ああ苦痛は
そしてその強さゆえ
我は想いを得る
歩みははるかに遅く
時の進みはのろく
我の想いだけは
動くことのない
日の上にあって
はてしなくめぐる
終わりなき旅路
はるかに、はるかに
32-9.18-10.22
※※※※
もう冬と呼んだって
何の不思議もない
風の冷たさは
なんと厳しい事
ほんの少し前まで
日射しがまぶしすぎたのが
懐かしく思えるくらい
そしてその冷たい季節は
また夜の支配する季節
私の愛するものが
月が支配する季節
月の青白い輝きが
夢の白さを呼ぶ季節
ああ、でももうすぐに
また想いとともに
季節も時も
廻り行ってしまう
そんなものだから
32-9.18-10.31
そして既に冬は逝こうとしている
早いものだなあ




