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0818 時がない / 彼岸花
想いを綴る
時さえも、ああ
私には
残されていないのか
私が最も
必要としている
その短い時さえ
私のために
やってきては
くれないのか
悲しみという名の
感情が私を
とらえるだけの
時間さえも
私には与えられて
いないのだろうか
未来と過去と現在を
見つめる時間さえも
私には与えられて
いないのだろうか
私には判らない
私には判らない
32-9.18-9.30
※※※※
彼岸花が咲いています
赤い赤い花
たよりなげな花
彼岸花がたくさん咲いています
それでいてとても
さびしげにみえます
彼岸花が風に揺れています
優しく悲しく
揺れています
少女が二人彼岸花を摘んでいます
両手に一杯
どこに供えるのでしょう
少女の手の中で
彼岸花が揺れています
もう日が暮れます
少女も彼岸花も
みんな赤く染まっています
32-9.18-10.1
季節外れになってしまうのは仕方がないなあ
秋までこれかかかることは無いだろうから…




