表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
794/1484

0794 窓越しの風景

風がうなるのを聞き

雨が地面にたたきつけるのを

窓ガラスの内側から

眺めていた


曇ったガラスを

手で拭きながら

滴が下に垂れて

縞模様になっていて

一部からは真実が見え

他の一部からは

覆われたものが


そこに描き出されるのは

窓なしには現れない風景

枠の中に嵌った

動いていく風景


風はいつしかおさまり

雨も既に止み

通りを歩く人は

傘もさしていない


すっかり変わってしまった風景

それでも私は

外を眺めつづけて


そして私の指が書いた

彼のイニシャルも

まだ消えずに

残ったまま


窓ガラスの中から

外を眺めると

そこにある者とは

まったく違ったものが

現れてくる……


14-2.11-3.10

外界との間には、ガラスの壁が一枚。

直に接触することは無く。ゆえにそれは映像の様に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ