表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
791/1484

0791 君を歌う

僕は今、君のことを

どんな風に

歌うことができようか

豊かな君の髪

温かいまなざし

優しい唇

そして変わらぬ微笑


そして君自身は

僕がどんなに歌い上げても

僕がどんなに

思い描いたとしても

それより遥かに

美しいのだから


ならば何のために

僕は歌うのだろう

留めようもない

君の美しさを

文字という限られたもので

表そうとするのだろう

君はけして変わる事無く

その美しさもけして

滅びることは無いのに


そして僕がどんなに

君を歌ったとしても

どれほど君の美しさが

僕のものとなろうか

君は君自身でしかなく

君の永遠の美しさも

君自身のものなのだ


君だけのものを、どうして

僕が奪うことができよう

ああ、その美しさを


14-2.11-3.5

美しさを留めようとする芸術家は、自らの力が到底及ばないものを前にした時に、どう思うのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ