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0773 少年期 / 飛び立とう
逃げ水の様に
求めて近づけばそれだけ
遠くへ行ってしまう
少年期という幻影
僕は何を失い
何を得てきたのだろう
全ての情熱
全ての感情
全ての夢
失ってきたものは
あまりに大きい
得たものは何?
答えられるものは無い
自分が何を持っているかなんて
判りはしないのだ
失ってみて初めて
それを自分が持っていたのだと
気付くことができるのだから
10-5.16-7.6
※※※※
飛び立とう
空の高みへ
飛び立とう
未だ見ぬ
目的の地へ
なにがあろうと
いかなる苦労が
まちうけようと
我々はこの道を
選び
だからこそ我々は
飛び続けなければ
いけないのだ
さあ飛び立とう
それは我々の
義務であり
権利ですらあるのだ
我々は飛べるのだ
目的とする地まで
10-5.16-7.16
少年期を過ぎてしまった僕。そして振り返って、現実を知る。




