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0772 歌を届ける
風の中に歌おう
君をたたえる歌を
誰の耳にも届かぬよう
誰が目にする
事もないよう
そしてどこにいるのか
判らない遠くの君には
伝わるように
どこまで遠く
僕の心は伝わるだろうか
どのくらい
時を越えて
もし万一
僕の声が君に届いたとして
どうやってその返事を
受け取ったらいいのだろう
僕はこの心を
風のようなものに託すしかない
それほど君は遠い
まるで天上の
恋人同士の様に
10-5.16-7.1
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天上の恋人は、天の川を挟む人たち。




