759/1484
0759 涙雨 / 雨
涙雨が
強い風で
穴の開いた胸に
たたきつけてくる
いっそのこと
流し去っておくれ
あの人への
全ての想いを
涙雨よ
降り注いでおくれ
私の上に
私が自分自身の
心を隠してしまえるように
晴れ間の来ない
この季節の様に
私の心にも
しばらく日があたりは
しないでしょう
10-5.16-6.24
※※※※
雨だれの音
単調で途切れず
終わる事無く
時を刻むかのように
降った雨は
やがて天に昇っても
過ぎた時が
再び得られることは無い
ああそれができたら
どんなにか素晴らしいだろう
雨の滴は
下に落ちるしかなく
落ちずとも
やがて消える他なく
時が過ぎて
この身も心も
変わらざるを得ない
恋すらも
時の中に埋もれてしまった
昔という時は
もう帰らない
10-5.16-6.26
ちょっと先の梅雨近い時期。
ゆえに雨を歌う。




