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0755 手離せぬ人 / 昨日、今日、夢
愛してるよ、君を
どんなにこの胸に
君を抱きしめたい事か
君と二人だけで
夢を見ていたいか
僕はそれでいいだろう
だけども君は……
僕は君を愛している
だからこそ
君を傷つけたくはない
僕の傍らにある限り
君は傷つかざるを
得ないのだ
僕にはそれがとてもつらい
そう、君への愛ゆえに
だけれどその愛ゆえに
君を僕という鎖から
解き放つことも
できはしないのだ
10-5.16-5.23
※※※※
昨日の事を
覚えているだろうか
昨日という日が
どんな日であったか
いや今日という日さえ
もう忘却のふちに
おとしめられて
しまったのでは
夢を見たい
もし選べるなら
夢を見たい
忘れ去ってもいい事
悲しみは残るけれど
苦しみはけして
残りはしないから
現実の夢
目がさめて……
今日という日は失われる
10-5.16-5.25
そばに置いておくと、君を傷つけてしまう、というのは繰り返し出てくる主題。一方的な想いは、罪なのだろう、と。




