740/1484
0740 春の訪れ
木漏れ日が薄く
春の暖かい風
雨上がりの湿った匂い
草の葉の上の露
私はその花を手折り
春の訪れに
口づけをする
鳥の声も柔らかく
そして風切る羽音
これから一体どこへ
飛んでいくのかしら
雲はまだ多めだけれど
切れ目の空は
あまりに青く、そして……
春の風が運んでいる
春の色を、春の香りを
そしてあたたかい心
木々の葉からしたたる滴
私は顔に受けながら
少しぬかるんだ小道を
日の指す方へと歩いていく
……
09-3.6-4.25
.....
そろそろ、このような物が出てきてもおかしくない時期。
倒置はあまりに頻繁に出てくるので、少しでも判りやすくなるよう改行入れるのだけれど。




