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0739 夜想曲

ピアノに向かうと

そこにもう一人僕がいる

僕を見つめている

その視線を振り払って

僕はピアノの蓋を開ける


黒鍵と白鍵

夜の闇と星の光

僕の指は音を紡ぎ出す

一つ一つの音が

大きな流れを形作り

感情をも含む

流れを形作り……

 闇の中へと消えていく


この闇の中で僕が生むものは

四散してしまって

何一つ残りはしないのだ

星の光が一つ所に留まらないように

星の光がみな闇に消えるように

闇の中から生じたものは

みな再び闇へ没するのだ


僕の指の動きは止まり

音の流れも止む

しかし闇は何一つ変わらない


09-3.6-4.24

----

タイトルは原題

このピアノはアップライト。

そういえば、街中でピアノの音を聞くことがほとんどなくなったような気がする。

ましてや、夜には……

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