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0737 仮面
僕は仮面をつけていたはずだった
素顔を守るために
面をつけなければ
この顔を世間に向けていたら
僕はけして昔の様には
笑えなくなってしまう、泣けなくなる
僕は僕自身の顔を失い
僕でなくなってしまう事だろう
だから僕は面をつけた
周りの人が望む顔を
僕はするために
僕はその面を外すつもりだった
いつか時が来たなら
しかし面をつけて生きているうち
この面は素顔に代わろうとしている
僕は自分を守るために
面をつけていたはずだった
09-3.6-4.20
仮面は肌に張り付いて、取れなくなってしまうのです。
呪がかかっているのかもしれない。




