731/1484
0731 雨の中で
晴れていた空、照っていた日を
急に黒雲が覆い隠し
暖かな空気を
冷たい雨粒が切り裂いて
遠くで響いているのは雷鳴
そして私は一時
繁った木の枝の下に
身を宿らせる
若葉を伝わった滴が
一粒二粒ほおを打ち
私は手を思いきり
雨の方へ延ばして、目を閉じる
静かに、静かに
雨粒は私の手を打ち
私の心を打ち、そして
若葉に散っている音
無数の雨粒に
私は取り囲まれている
そして私は、身を雨にさらして
雨が体を打つのを感じながら
走り去っていく
09-3.6-4.9
前に出たように、(直接の)心理描写除いた情景描写のみ




