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0730 春の訪れ
もう日が高い
かけ金を外して
窓に当てた手を
私は強く外に押す
大きく開かれた窓から
差し込んでくる光
そして漂ってくる香り
庭の木々も
あるものは若葉繁り
あるものは花開かせ
春のにおいをまき散らしている
そしてかすかな羽音
虫たちも眠りから覚め
動き出そうとしている
春の日ざし、春の香り
開け放たれた窓を通して
私の目は、耳は、鼻は、心は
みなこの季節を感じている
そして私は腰を下ろし
窓辺に手を掛けながら
春の精に包まれて
午後のまどろみ
09-3.6-4.8
ちょっと最近の陽気は、こんな感じに近いのかも




