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0728 流される
時の過ぎていくのが見えない
僕は目を閉じてしまったのだろう
おそらくあらゆるものに対して
何も求めず、また受け入れず
暗闇の中ただようようにして
僕は存在しているのだろう
時は僕のそばを駆け抜けていく
速く、速く、目にも留まらぬほどに
そして感じることを止めた僕は
それの過ぎる気配さえも
感じ取る事はできやしない
それでも僕の周りの世界と
僕を取り巻く暗黒と共に
僕自身を押し流すのだ
過ぎていく時の流れは
僕はただ目を閉じて
流れに身を任せている
外の景色が移り行くことに
目を向けないのならば
一体どうやって自分が流されていると
気付くことができようか!
09-3.6-4.6
目を閉じることは、現状をままに受け入れること
そして僕は目を閉じてしまったのだと




