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0724 今日僕は
今日僕は過去を切り捨てた
昔は僕の全てを形成していた時が
今では何の意味も持たなくなって
振り返ることは―それが未来であっても
もたらされるものは無いという事
僕はそれを認めざるを得なかった
今の僕は昔の僕をほんの細い糸で
繋ぎとめているに過ぎない
今日僕は僕の知らぬ世界を知った
僕は自ら気付かぬうちに全ての物を
自分なりに解釈してきていた
現実は、僕が考えているものと異なるという事
そしてそれを知ってしまう事は
僕のいだいてきた世界を
僕が一人で作り上げてきた世界を
根底から崩してしまう事になるのだ
今日僕は気が付いた 僕が世界の中心じゃない事
僕の世界はいつまでも保てない事
昨日の僕と今日の僕と視点が変わってしまった事
そしてそれがけして幸福でない事
09-3.6-3.30
好むと好まざるとにかかわらず、変わらなくてはいけない時。
そういうものがあって。しかも、それは必ずしも幸せな変化ではない。
その不連続性が何を生むのだろうか。




