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0710 一時の休息
一時の空白に心をゆだね
それがすぐに過ぎ去ることを
それが破滅を導くことを
判っているが何もできない
心を縛り付けていたもの
ふと急に手を放す
あとには爪痕の残った心
傷をいやすため、ただ
休む事のみを願う
ああ誰が、そを拒めよう
誰が本当に救い得よう
何物も! ただ無力なもの
けして消えることのない
心についた傷跡は
どうしたらお前を癒せよう
時、時、時の過ぎるのを待つだけ
それまでは、この一時
虚無に身を任せよう
何も思うことなく時を過ごそう
いつか、この心が本当に
全ての物から解き放たれるまで
02.10.28-12.9
休みたかったのです




