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0703 解放
時が過ぎていけば
はたして私は
解放されるのだろうか
それとも人の生は
命ある限り
捕らわれの身なのだろうか
しるべのない道を
あてどなく歩いていて
行きつく先を知る者さえ
誰もいやしなくて
ああそれでもどうしてか
止めるわけには行かないのだ
こうして歩き続ける事を
そう生きている限り
時を止めてしまったら?
自分の心と生命を
時の流れから解放して
しまったら?
でもはたしてそれで
自由になれるのだろうか
ああ、道のりだけは遠く
心はすり減っていく
27-10.18-11.27
それを望むか、望まざるか。




