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0617 我が愛
我が愛よ
永き年月を経て
今は君の優しさにも似て
この体を包み込む
ただ気付かないだけ
毎日目にする君の笑み
微笑を絶やさぬがゆえ
君の笑みには慣れ親しんで
今はそれと気付かぬのと同じ
花々の咲き乱れるうち
花々の香りの中に
なお色とりどりの
花々を愛し続ける事は
けしてたやすくはない
年月を経たがゆえに
今はそれと知る事も出来ぬ
この愛をもて
この心君に捧げん
それ以上、何ができよう
03-2.1-2.10
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慣れというのは恐ろしい。
それは心の麻痺。けして好ましいものではないのだ、実は。




