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598/1484

0598 それは夢……

寝床に着いた後

僕は目を閉じて

君の名を呼んだ

三度

魔法の呪文だったかのように

不意に君の面影が

現れた


どこから―誰も知らない

君は問いかけた

僕の心に

僕は―答えなかった

君の問いには答えなど

ありはしないのだから


君は僕に尋ねた……

その内容は口にすまい

だけれど

已に君は時の外にいる

僕は大河に押されて

少しずつ君のもとを去っていく


僕の無言の答えは

君を虚空に消した

この経験は

夢として片づけられるのだろう


08-1.1-2.22

あなたに会えたのだとしてら、それは現ではないのです

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