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0511 夏の朝 / 月
なんて美しい朝
全ての始まり
かすかにもやの
かかった空に
まだ優しい
初夏の日が
斜めに道を作って
流れ込んでくる
鳥や花々が
それを浴びて力強く
けれどとても優しく
活動を始める
けたたましいほどの
鳴き声、そして
花は開き始め
今はまだ季節は
生まれたばかり
終わりゆくものを
見なくてもすむから
夏の日の朝
けれどなぜかとっても
美しい朝
20-4.6-6.1
※※※※
夜の空に
白く輝く月が一つ
自らを燃やし尽くす
わけではなく
それでいて他の
何よりも目立つもの
はるかに遠く、そして
けして手の届かない
それでいてあまりに
近すぎる存在
いくたび空を
見上げたことだろう
そしてその内いくたび
月は夜空にあったことか
あまりに遠く
けして手は届かないけれど
それはいつでも
そこにあって……
20-4.6-6.2
朝と夜。両方。
今日は、朝、もう一本きます。




