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0044 悲しみを連れて
雨よ 降らずにおくれ
流し去らずにおくれ この悲しみを
喜びを求めて旅しているのか
悲しみに出会うためなのか
判らなくなってしまった
でも得られるのはいつでも悲しみ
供についてきているのも
この身を包んで離れようとしない
ああそれでもいいかもしれぬ
喜びが得られぬのなら
苦しみと悲しみがこの身を包むのは
助けは求めるまい
今やお前たちは
この身の一部なのだから
どこに行っても目にする
お前たちの姿は
全てみなこの身から
生じたものなのだ
愛よ愛、それでも求めるのは
そしてそれを失って
一層深く悲しみは
この身を取り囲む
03-2.1-3.27




