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0374 川面の中
巡るめく川面の中の
雲、空、そして自分
風のそよぎか
美しき水鏡を
ゆがませてしまうのは
小魚一匹飛び跳ね
その波紋でさえ
水の中の世界を
保ってはおかない
こちら側は何ら
変わることはないのに
同じ世界だというのに
全く同じものが
存在しているのに
どうしてかくも
水面に映る世界は
はかないのだろう
いやはかないのは
現世かもしれぬ
人の生命はいずれ……?
この川面を覗き込んで
いるものは。
04-5.3-6.9
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めくるめく、という言葉はよく使いますが、巡るめく、ということばも使われた履歴はあるようです。
オリジナルでは廻るめく、だったのですが。




