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0372 過去をおさめた箱
過去という名の箱の
蓋を開けて
思い出を取り出す
なんと悲しく辛いこと
それを閉じ込めてしまってから
経った月日の長さ
今は決して真に
取り戻すことは出来ない
美しかったものならばそれだけ
再び目にすることを
恐れてしまう
かつてはどんなに他愛ないことを
喜んでいたかを
思い知らされるから
夜の世界の青い鳥のよう
飛び回れるのは
光のないところでだけ
それが箱の中に
しまってあるということ
いつでも取り出せること
かつてはそれを
美しいと思っていたこと
それだけ判っていれば
何も今 それを取り出して
白日の下眺める事は
しなくてもよい
薄明りの下で
忘却というベールをかけて
眺めるだけで
満足もしよう
04-5.3-6.6
0309/心の中の宝箱 の原型ですかね。
言っているのは、昔のアルバムを開くと辛くなるだけだから、それがあるという事だけに満足して開くのはやめておけ、ということです。
無理に開いちゃうと、0309みたいに泣いちゃう。




