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0036 運命
選ぶ余地のあるものは
選ぶ必要はないと
選ぶ余地のないものは
常に選ばねばならないと
だとしたら我々は
自分の前にある一本の道を
常に選びながら
進んでいかねばならぬのか
何本もの枝分かれした
先の方を想いながら
自分の前にひかれた
―神の手によって―
道を進む他ないのか
選択を強いるものは
その結果がどうなるかは
よくご存知
人はそれを運命と呼び
その上に乗って
人々は一つしか取るもののない
選択を強いられるのだ
どうして、という問いに
答えるものはいない
07-10.28-12.3
選択余地のない選択は、たった一つの選択を強いられること。
運命が逃れられないものならば、それはたった一つの選択をすることを強いられ続けること。
たとえ他の可能性を思い描いたとしても、そこに至ることは出来ない。
というところでしょうか。




