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0352 雨粒
春雨がしめやかに
降り、そして止み
空は曇り、葉には露の宿り
道は濡れていようと
つい先ほどまで
大気の内をさまよっていた
雨粒はもうどこにもない
ほんの少しの時が
かく、失わせてしまう
このはかない存在を
もとより消えゆくは
雨の粒の運命
天から地まで落ちるか
さもなくば
葉かげに宿ろうとも
いつかは消えゆく運命
それでもその存在を
よりはかなくしてしまう
春の一時
あの雨粒の
かげは残っているか
04-5.3-5.11
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はかないものとしてのシンボルとして




