0035 近くて遠い / 悔やまずとも
時だけが
たってしまったよう
あの頃はもう
手を伸ばしても
届きやしない
時々、ほんとに時々
静かな夜ふけに
そっと一人で
心に浮かべるだけの
遠い遠い思い出
まだその名前を
使うことさえためらわれる
とても近い過去
それなのに何で
想いとしてはこんなに
遠くなってしまった
そして私は
歩む方向が判らぬまま
じっと立ちつくす
過去を想いながら
未来を見つめながら
25-4.22-4.22
※※※※
何が本当に
正しいことなのかは
誰にも判りはしない
過去は過ぎ去ったもの
けして手を加えられず
それゆえ誤った過去など
ありえないから
いまここにこうしていて
想っていることもみな
ある意味では必然で
けして後悔することなど
ありはしないのだから
後悔はしない けれど
なぜだか時々
涙があふれそうになる
何か大切なものを
とても大切でけして
とりかえしのつかないものを
なくしたのに気づいた時
取りに戻ろうとしても
時の壁が私を阻み
ああ悲しいことだけれど
今は今。他ならない今
25-4.22-4.24
うん、後半は今の私にもよくわかりませんが。まあ
「過去は変わらないので後悔はしない。今も必然なので悔やみはしない。ただ、やはり過去に手が届かないことに悲しくなる。それでも私が存在するのは今だけなのだから」
ということでしょうかねえ。三日で赤の自分。はるか前なら、もう限りなく他人。




